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24/03/06

大型車の速度規制、時速90キロメートルに引き上げ 政府が閣議決定

 政府は2月27日、高速道路を走行する総重量8トン超の大型車などの最高速度を引き上げる改正道路交通法施行令を閣議決定した。施行は4月1日で、現行の時速80キロメートルから90キロメートルに変わる。トレーラーは車両構造の特性、交通事故件数などを踏まえ、時速80キロメートルを維持する。
 大型車などの最高速度引き上げは、ドライバーの残業上限規制に伴う2024年問題の解消に向け、昨年6月の物流政策パッケージに盛り込まれた施策。警察庁は7月から、有識者検討会で議論を始め、12月に現行のスピードリミッターを残した上で、法定速度を時速90キロメートルに引き上げても、交通の安全に大きな影響をもたらすとは考えられないとの提言をまとめていた。
 トレーラーは車両構造の特性、交通事故の増加を踏まえ、現時点で最高速度引き上げの結論に至らなかったとし、4月以降も現状維持となる。