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24/03/05

F-LINE、食品6社と中部・関西―九州間定期海上輸送を開始

 F-LINE(本社・東京、本山浩社長)と食品メーカー6社は3月、中部・関西―九州間でフェリーを使用した定期海上輸送を開始する。トラック輸送の一部を海上輸送に切り替え、4月に迫るトラックドライバーの労働規制強化への対応や二酸化炭素(CO2)削減を図る。
 海上輸送は、味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、ミツカンと共同で行う。従来は中部・関西―九州間を各メーカーがトラック、鉄道、海上の各輸送手段を手配し、F-LINEが運営する共同配送拠点・福岡第一物流センター(福岡市)に輸送していた。新しい取り組みでは、トラック輸送の走行距離が600~750キロメートルほどの九州までの輸送の一部について、各社に出荷する曜日を割り当て、中部・関西の出荷拠点から関西の港まで陸送し、関西―九州間をフェリーで定期的に海上輸送し、福岡第一物流センターに届ける。
 4月のトラックドライバーの労働規制強化により、従来の輸送方法が難しくなることが予想されることに対応する。フェリーのCO2排出量はトラックの6分の1で、CO2排出量削減も期待できる。