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24/02/29

日野自、岐阜県の「新丸山ダム」建設現場で自動運転ダンプ実証

 日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長)と大林組は2023年12月まで、岐阜県加茂の「新丸山ダム」建設現場で自動運転ダンプの実証実験を行った。DX(デジタルトランスフォーメーション)施工に向けた実験で、有人・無人の建機やダンプを連携し、一連の作業の無人化実現に向けた検証を行う。

無人の自動自律建機が自動運転ダンプに土砂を積み込む

 限定領域内の無人走行を想定した「レベル4」相当の自動運転技術を搭載した大型トラック「日野プロフィア」1台と自動自律建機、有人運転建機と有人運転ダンプを使用した。車両は、大林組の開発する複数の建設機器が連動して協調運転するよう制御するシステム「建機フリートマネジメントシステム」で管制。掘削積込みから運搬、敷き均し、転圧までの盛土工事を計画から品質管理まで全自動化した実現検証を行った。
 使用した自動運転ダンプは、日々刻々と変化する施工現場内の不整地において、前行進、自動ダンプアップ・ダウンなどのオペレーションを実行する。
 車両の自己位置把握や、安全機能はこれまでの実証実験から大幅なレベルアップを図り、外部指示に基づく自動経路生成や、ほかの車両との相対位置把握、高精度な正着制御を新技術として搭載している。同実証では安全を最優先し、想定外の事象に備えてシステム監視者が乗車した。
今回の結果を踏まえ、実用化に向けた検討を進めるとともに、今後は自動運転トラック複数台が連携する無人化施工の実装を目指す。