• 統計・データ

24/02/27

正社員の人手不足、物流業は72% 帝国データ調べ

 帝国データバンクによる企業の人手不足状況の調査によると、2024年1月時点で、正社員が「不足」と感じる企業は全業種で52・6%、道路貨物運送業で72・0%だった。
 残業上限規制が適用されることで、労働力不足の深刻化が懸念される2024年問題の主な対象である建設・物流・医療の3業種では、物流(道路貨物運送業)では72・0%、医療では71・0%、建設では69・2%の企業が正社員の人手不足を感じると回答した。
 人材確保・定着の観点で賃上げは大きな要素。24年度の正社員の賃上げ実施見込みでは、人手不足を感じる企業で、賃上げが「不足」と回答した企業が65・9%で、「適正」(55・7%)、「過剰」(51・6%)を上回り、不足を感じる企業ほど賃上げに積極的である傾向が見られる。
 帝国データは、23年は人手不足の高止まりが続いたが、24年も同様の傾向で推移することが見込まれ、トラックドライバーの労働規制が強化される4月以降、人手不足は一層深刻化するとみている。