- 物流企業
24/02/16
セイノーHDほか、中山間部の地域課題解決へ岩手県岩泉町でドローン実証
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は2月13日、エアロネクスト、NEXT DELIVERY(ネクストデリバリー)、KDDIスマートドローンと共に、岩手県岩泉町でドローン活用の実証実験を行った。中山間部の地域課題解決に向け、ドローン配送と陸上輸送を組み合わせた「新スマート物流」の社会実装を目指す。
実証実験の1本目は、地元の岩泉自動車運輸から受託した書類を配送。ドローンが、岩泉町役場から猿沢地区の荷受け場所までの片道約9・1キロメートルを、約26分かけて届けた。
2本目は、買い物弱者を想定した菓子と飲料の配送。ドローンが岩泉町役場小川支所から救沢公民館までの片道約2・5キロを、約6分かけて飛行した。荷物を受け取った後藤和子さんは「便利になった。距離があるので、重いもを宅配してもらえるとうれしい」と話した。
岩泉町は県内で唯一、食料品アクセス困難人口の割合が40%を超える。地形は急こう配で基幹地区への道も狭く、地域住民の買い物に不便が生じるなどの課題がある。