セイノーHDほか、ドローン活用で地域課題解決へ兵庫県養父市と連携協定

　セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）、エアロネクスト(同・東京、田路圭輔ＣＥＯ）、ＫＤＤＩスマートドローン（同・同、博野雅文社長）は２月８日、ドローン活用による地域課題解決に向けた連携協定を兵庫県養父市と締結した。ドローン配送と陸上輸送を組み合わせた新スマート物流「スカイハブ」の社会実装を進め、養父市が抱える過疎化による地域課題に対応する。
　６～８日には、無人地帯上空での目視外自律飛行の「レベル３・５飛行」によるドローン物流の実証実験を同市内で実施した。間宮地区を中心に、医薬品のドローン配送を行った。地域の間宮学園から出発したドローンが出合診療所で医薬品を集荷し、轟地区に配送した。およそ９・76キロメートルを29分で飛行し、約600グラムの配送物を届けた。
　セイノーＨＤらは今後、実証結果を踏まえて「間宮小さな拠点」の計画を進める。間宮地域を対象に、生活に必要なサービスを集約し、周辺集落と交通ネットワークで結んだコミュニティ拠点を構える。物流拠点となるドローンデポの設置のほか、日用品・医療品のドローン配送サービスのビジネスモデル構築を検討し、住みやすい街づくりを後押しする。