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24/02/07

三菱倉庫、国際輸送に関わる温室効果ガス算定システムを提供開始

 三菱倉庫(本社・東京、斉藤秀親社長)は2月5日、国際輸送に関わる温室効果ガス(GHG)を算定し、貨物輸送ルート検索も同時に行うシステムを提供開始した。顧客の気候変動への取り組みとサプライチェーン・マネジメント(供給網管理)最適化に貢献する。
 新システム「エミッション・モニタリング・カーゴ・ルート・ファインダー」は、顧客からの温室効果ガス排出量の可視化と削減提案への強い要望を受け、アマゾン・ウェブ・サービスと協力して開発した。
 出発地・到着地・物量を入力すると、現実的な船舶・航空機・鉄道などの貨物輸送ルートを複数提案し、輸送ルートごとの温室効果ガス排出量も算定する。詳細画面では地図が表示され、輸送ルートの違いが視覚的に確認できる。
 船・飛行機の運航スケジュールの定期更新や、直線距離ではなく実態に即した距離計算をすることで、非現実的なルートを除外して提案する。日本・欧州・米国の二酸化炭素排出権取引価格や、ガソリン・電力量などの指標に換算した数値も表示し、排出量を

イメージしやすくした。

温室効果ガス算定システム「エミッション・モニタリング・カーゴ・ルート・ファインダー」の検索画面と地図イメージ