• 物流企業

24/02/02

センコーGHD、重量物輸送に強みを持つ豪物流企業をグループ化

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は2月末、オーストラリアが地盤で重量物貨物などを得意とするサイモン トランスポートの傘下企業をグループ化する。豪州の事業基盤を強化すると共に、同地域での事業を拡大する。

重量物物流などに強みを持つ豪物流企業を買収し、基盤強化を図る

 豪州外国投資審査委員会の承認を条件に、サイモン トランスポート傘下のサイモン ナショナル キャリーズの株式を75%取得する。同社は、創業98年の老舗企業でトラック・鉄道輸送、倉庫事業などを営む。顧客に日系企業や大手グローバル企業を持ち、質の高い物流サービスを提供している。拠点は10カ所で、従業員は337人(2023年3月時点)。
 センコーグループは10年、センコーロジスティクス・オーストラリアを設立。21年に精密機器や自動車部品輸送を得意とするエアロードを傘下に迎え入れるなど、豪州事業の拡大に努めてきた。サイモン ナショナル キャリーズをグループ化することで、同社の持つ重量物輸送のノウハウやネットワーク武器に、非日系顧客の獲得などさらなる事業拡大につなげる。