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24/02/01

ネクストロジなど、衛星システムを活用したCO2排出量測定の実証実験

 ネクスト・ロジスティクス・ジャパン(本社・東京、梅村幸生社長)とロケーションマインド(同・同、桐谷直毅代表取締役)は1月から、衛星システム「みちびき」を活用した二酸化炭素(CO2)排出量測定の実証実験を行っている。衛星システムの高精度・高信頼の位置情報を使うため、より精度の高いCO2排出量の計算が可能となり、物流企業の効率的な排出量削減目標の設定や行動計画の実践につなげる。

排出量測定の実証実験の概要

 みちびきの測定した高精度な位置情報を受信し、その情報の真正性を検証する信号認証サービスを受信可能な装置をネクストロジのトラックに搭載。実際の走行で位置情報データを取得し、精度信頼性の高い排出量モニタリング実現に向けた実証実験を行う。1月からトラックの走行を開始し情報を収集。2月までに集めたデータの分析や、排出量の精度を検証する。
 ネクストロジは、持続可能な物流の仕組み・枠組み作りを推進している。自社の物流業務に活用中の、物流の最適化計算システム『NeLOSS(ネロス)』を将来、オープン化し、位置情報を含めた多様なデータと連携させ、輸送を含めた配送経路の最適化やCO2削減量の可視化などの新しい機能を加えていく予定。
 ネクストロジとロケーションマインドは、精度の高い測定により物流事業者の効率的なCO2削減目標の設定や計画策定につなげる。また将来的には、トラックの走行データと物流事業者の配送情報を組み合わせ、配送ごとや事業者ごとの排出量測定も可能で、CO2削減とともに配送効率向上への貢献も目指す。