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24/01/31

日野自、一部の小型トラックを出荷停止 豊田自動織機エンジン不正で

 日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長兼CEO)は、豊田自動織機のエンジン出力試験の不正発覚を受け、該当のエンジンが搭載された車両の出荷を停止する。2021年5月販売開始の小型トラック「トヨタダイナ」「日野デュトロ」などの国内向け2車種、海外向け1車種が対象。
 日野自が豊田自動織機に委託していた自動車用ディーゼルエンジンの出力試験で、量産用とは異なるECU(エンジンなどの電子制御ユニット)を使い、安定した測定結果を得る違反行為があった。豊田自動織機の国内排ガス認証不正問題の特別調査委員会の調べで分かった。フォークリフト、建機用エンジンだけではなく、自動車用エンジンでも出力試験の不正が行われていた。
 豊田自動織機は1月29日、対象エンジンの出荷を停止した。日野自も対象車両の出荷を停止し、立会試験などで関係各所の対応を進める。
 日野自は今回の対象車両について、量産品を改めて検証した。エンジン出力は出荷基準を満たしており、ただちに使用を停止する必要はないとしている。