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24/01/24

日本特殊陶業、自動車部品ドローン配送の実証実験

 Niterraグループの日本特殊陶業(本社・名古屋市、川合尊社長)は1月15~18日、自動車部品のドローン配送実証実験を熊本県御船町で実施した。自動車補修部品のサプライチェーンの課題解決に向けた取り組み。実証データを分析し、業界特化型のドローン配送システムの構築を目指す。
 実証実験では、部品商と複数の自動車整備工場間で複数回ドローンを飛行させ、データを取得。ドローンで運べる部品の種類の見極め、配送の所要時間や効率的な業務プロセスの検討、ドローンの機体の仕様についての確認を行った。さらに、モーターやプロペラに異常が発生した事態を想定し、操縦士が安全に対処するプロセスを確認した。
 ドローン事業化支援のTOMPLAが航路設計と実証実験のコーディネート、御船町と熊本県ドローン産業推進協議会が地域関係機関との調整、フタバが部品商として、宮本車両工作所とオートメカニカルが整備工場として運用を担った。
 1人の操縦士が複数の機体を操作することで、少ない人員による安価なドローン配送の実現を図る。渋滞や地形に影響されない直線飛行によるスピーディーな配送を目指す。
 現在、自動車の補修部品は、地域の部品商の在庫から整備工場へルート配送される仕組み。緊急で必要な部品は整備工場からの注文に応じた都度の個別配送で、配送人員の確保、配送コスト負担が自動車整備業界の課題となっている。日本特殊陶業は2030年までの長期経営計画で、注力分野の一つに「モビリティ」を掲げ、モビリティー領域での新たなサービスの開発・提供に取り組んでいる。

実証で使用したドローン

実証実験の概要