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24/01/19

JR貨物、23年度10-12月の輸送実績は前年比3・1%減

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)の2023年度第3四半期の輸送実績は、前年同期比3・1%減の699万7000トンだった。このうち、コンテナは同0・9%減の485万8000トン、車扱は同7・8%減の213万8000トン。年末に向けて消費の盛り上がりは見られたが、物価上昇に伴う消費者の買い控えの影響が大きかった。一部の品目での生産減も継続した。

 コンテナは、食料工業品が需要回復の兆しが見られるビール類や清涼飲料水を中心に前年を上回った。積合せ貨物はドライバー不足に伴う鉄道シフトや、ECサイトのセール実施などで増送。一方で、化学薬品は一部顧客の輸送終了や需要低迷に伴う生産減で同10・5%減。紙・パルプもペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続き、減送となった。
 車扱は、特にセメント・石灰石が公共工事の案件減少や顧客の生産計画変更などで同38・1%減。石油はガソリン、軽油を中心に荷動きが堅調で、ほぼ横ばいだった。