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24/01/12

セイノーHD、ラストワンマイル配送網の強化へウィルポートに出資

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は、ラストワンマイルDX(デジタルトランスフォーメーション)ベンチャーのウィルポート(本社・東京、藤原康則社長)を持分法適用会社化した。第三者割当による増資引受と一部株式の取得を実施。出資を通じ、ラストワンマイル戦略における配送ネットワーク強化と機能強化を図る。

「ポラリスナビ」の概要。ラストワンマイル配送に最適化し、さまざまな荷主の伝票の一元管理が可能

 セイノーグループのココネットが全国展開しているラストワンマイルの宅配サービスに、ウィルポートの狭商圏共同配送システム「PolarisNAVI(ポラリスナビ)」を組み合わせる。生活支援物流を支える配送プラットフォーム(基盤)で、ドライバーが働きやすい環境の構築や配送効率の向上を目指す。
 ポラリスナビは配送管理システムや収益、顧客の管理、荷物とドライバーのマッチング、IoT(モノのインターネット化)宅配ボックスなどを実装。伝票発行システムをベースに、荷物、配送先の情報などをデータ化できる。さらに、配送ドライバーの情報、最適な配送ルートの検索などを組み合わせた一元管理も可能。
 セイノーグループは様々なパートナーとの連携を強化し、グリーン物流の共創に取り組んでいる。特にラストワンマイル領域では、買い物弱者対策や第2の宅配クライシスなどの社会課題解決と業界の効率化に注力。環境に貢献する多様な運び方を提供するため、「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム(O.L.P)」の構築を積極的に進めている。