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24/01/11

アズコム丸和、茨城・霞ケ浦でドローン物流の公開配送試験を実施

 AZ―COM(アズコム)丸和ホールディングス(本社・埼玉県吉川市、和佐見勝社長)は昨年11月25日と26日、茨城県の霞ケ浦上空を活用したドローン物流の公開配送試験を実施した。国土交通省が行う無人航空機などを活用したラストワンマイル配送実証事業の一環。自治体などと連携し先進的ラストワンマイル配送の実現を目指す。
 事業名は「霞ケ浦を活用したキャンプ場利用者などへのラストワンマイル配送」。霞ケ浦周辺には、キャンプ場、公園、サイクリストの休憩所などが点在するが、周辺にはスーパー、コンビニ、ファストフード店などが少なく、アウトドアレジャー客が不便さを感じていた。大型産業用ドローン(UAV)と自動走行車両(UGV)によるラストワンマイル配送でキャンプ場などの利便性向上を図る。
 11月25日の試験では、美浦村大山を出発したドローンは行方市の天王崎公園まで8・9キロメートルを飛行し、美浦村週末カフェの「ゴジラカレー」8食分を配送。到着後は、キャンプ場で待つ利用客の元へUGVで温かいカレーを届けた。復路は、天王崎公園から美浦村までドローンで行方市の特産物サツマイモを使った焼き芋を届けた。
 26日に実施予定だった美浦村大山とかすみがうら市「CAMPieceかすみがうら」ルートでの試験は天候不良のため中断された。
 今回の実証には、茨城県かすみがうら市、美浦村、行方市と、同社グループ会社のアズコムデータセキュリティ、eロボティクス茨城などが参加した。事業展開に向けた課題と改善点を得て、12月26日には国交省に成果報告した。

物資輸送用ドローン

敷地内を走行するUGV

飛行場所・ルート