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23/12/27

北王流通、正社員向けの新たな賞与制度を11月から開始

 北王流通(本社・東京、黒田英則社長)は11月、正社員向けの新たな賞与制度を開始した。賞与・報酬の支給回数を年4回に増やす。来年に迫る2024年問題や春闘での賃上げ傾向を受け、従業員の不安解消と業績向上を図る。
 24年の残業規制による残業代の減少で、生活に支障が出ることを不安に思う現場の声は多い中で、同制度の設計者は「規制が業績向上と各自の働き方の改善につながる」といったプラスの考えにどうつなげていくかを検討し、新しい評価制度の設計と支給回数を増やす制度に切り替えた。
 給与支給のベースとなる新たな評価制度は、従業員が四半期ごとに自身の取り組みがどう業績につながったのかを体感でき、貢献度に応じて支給額も増える仕組み。総合的な所得向上と、生活への不安解消につなげる。支給回数を増やすことは、従業員の中だるみを防ぐ狙いもある。
 同社では今回の制度開始に先駆けて、ドライバー職を対象に2022年から同制度を導入していた。また、支給回数を増やす前段階として、評価項目と仕組みの見直しや、従来の制度の改善にも着手していた。