• その他

23/12/25

トヨタなど5社、タイでのカーボンニュートラルに向け協業合意書を締結

 トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市、佐藤恒治社長)と、物流効率化と電動化を推進するコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(=CJPT、本社・東京、中嶋裕樹社長)はこのほど、タイの財閥大手などと、カーボンニュートラル(炭素中立)を加速するための協業基本合意書を締結した。

トヨタとCJPTは、タイの大手企業と共に、同国でのカーボンニュートラルの取り組みを加速させる

 

 タイの財閥大手チャロン・ポカパン(CP)グループと、同グループで交通サービスを手掛けるトゥルーリーシング、同国素材最大手のサイアム・セメント・グループ(SCG)と締結した。CPとSCGの現場での物流効率化や、同国での使われ方に応じたカーボンニュートラル車両の導入など、これまでの成果を踏まえ、取り組みを加速させる。
 今後、燃料電池自動車(FCV)やバッテリー電気自動車(EV)の導入に加え、同国で求められるハイブリッドEVや軽自動車でもカーボンニュートラルに貢献する。タイの資源や使われ方に応じた再生可能エネルギーの利用により、「つくる」「はこぶ」「つかう」が一体となったエネルギー効率向上・コスト低減を図る。
 また、データ活用による物流効率化では、3社の小売り・物流データやトヨタの「デジタルツイン技術」を活用。エネルギーマネジメントや交通管制など社会システムとの連携により、人・物・エネルギーの流れを最適化する。
 取り組みを加速するため、10月にタイに設立された新会社「CJPTアジア」も加え、業界を超えて力を合わせ、他国も必要と感じる、タイならではのタイから始まるカーボンニュートラル社会の実現を目指す。
 トヨタ、CJPT、CP、TLS、SCGの5社は「思いを同じくする仲間とみんなで、今すぐできることをする」の合言葉の下、データ、モビリティ、エネルギーの3つの領域で取り組みを進めてきた。