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23/12/22

高速道のトラック速度、時速90キロメートルに引き上げへ

 警察庁の有識者委員会は12月22日、高速道路のトラックの速度規制について現行の時速80キロメートルから同90キロメートルに引き上げる提言をまとめた。政府が示した緊急対策パッケージに、高速道の速度規制緩和が盛り込まれたことを受けた措置。
 これまでの議論を踏まえ、高速道での走行速度を時速90キロメートルまで引き上げても「交通の安全に大きな影響をもたらさない」と結論。現行の速度抑制装置を残したままで、時速90キロメートルへの引き上げを提言した。一方で、トレーラーは車両の構造上の特性や交通事故件数を踏まえ、従来のまま据え置きとした。
 速度規制の引き上げについてはこれまでの議論で、「到着時間の短縮による輸送品質向上や生産性の向上が図れる」という好意的な意見はあった。ただ「90キロメートルを超えた場合安全が担保できない」「速度引き上げよりも、荷待ち時間の短縮や物流負荷軽減が必要」などの否定的な声もあり、賛否が分かれていた。