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23/12/18

NXHD、韓国・釜山港をハブに国際海上輸送サービス

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)のグループ会社で東アジア地域を統括するNX国際物流(中国)とNX韓国が、新たな国際海上輸送サービスを開始した。韓国の釜山港と日本の地方港を結び、日本国内のトラック輸送距離を短縮。ドライバーの残業上限規制に伴う物流2024年問題に対応する。
 新サービス「釜山ハブ×日本地方港」は、日本の地方港との航路が充実した韓国の釜山に在庫を保管。受注後に、日本各地の配送先に最も近い地方港へ海上輸送する。主要港を経由せず地方港に直接輸入し、輸送手段の確保とコスト低減に貢献。同時に、二酸化炭素排出量の削減も見込む。
 釜山港と日本の地方港を結ぶ週約130便の日韓発着コンテナ航路を活用。日本国内の地方港にあるNXグループの30拠点と連携し、地方港経由の輸出入業務をサポートする。特に、正確でタイムリーな本船動静情報の提供、搬入時間やターミナル内作業に関する相談に応じる。
 釜山FTZ(自由貿易地域)にある自社倉庫で、在庫管理・こん包・仕分け・ラベル貼りなどの付帯作業に対応。一元化による作業品質管理とコスト削減を図る。
 また、NXグループは、中国・青島にあるハブ倉庫を活用して地方港とつなぐサービス「青島ハブ×日本地方港」も開始している。日本の輸入貨物の半数以上を占める中国発輸送の輸入に対応。グローバルネットワークと蓄積された高度な物流ノウハウを生かし、顧客ニーズに応える。

釜山港はアジアのハブ港として、世界の150超の国・地域、500超の港を結ぶコンテナ航路が就航している

釜山港と日本国内の約40の地方港を結ぶ新サービス「釜山ハブ×日本地方港」