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23/12/11
サッポロG物流とハウス食品、12月から北関東―大阪間で共同輸送開始
サッポログループ物流(本社・東京、田島一孝社長)とハウス食品(同・大阪府東大阪市、川崎浩太郎社長)は12月11日、北関東‐大阪間で共同輸送を開始した。サッポログループの酒類と、ハウス食品のスナック菓子を混載する。輸送効率化を推進している両社が共同輸送に取組むことで、輸送効率化や二酸化炭素(CO2)排出量削減などの物流課題解決に貢献する。
群馬県太田市の「サッポロビール群馬工場」で焼酎などの酒類をトラックに積んだ後、栃木県佐野市の「ハウス食品関東工場」へ向かい、スナック菓子を積み込む。その後、大阪府八尾市の「ハウス食品関西物流センター」で菓子を下ろし、最後に大阪市の「サッポロビール大阪物流センター」へ焼酎を輸送する。
重量物と軽量貨物を積み合わせて輸送することで、重量積載率98パーセントを実現し、大幅に輸送効率を高めた。容積積載率も約13パーセント向上し、両社それぞれで輸送していた従来の方法に比べ、CO2排出量は両社合計で年間約18トン削減を見込んでいる。
サッポロとハウス食品は、JR貨物のブロックトレインを活用したラウンド輸送のテストもしている。サッポロビールの千葉工場から大阪物流センターへの輸送と、ハウス食品関西物流センターから埼玉配送センターへの輸送を往復で組み合わせ、鉄道を活用。トラックの空車回送区間を無くし、輸送効率を高める実験。ドライバー不足や労働環境改善にもつながる取り組み。
両社は、これからも互いに協力しながら活動の幅を広げ、持続可能な社会の実現に貢献する。としている。