- 行政・業界団体
23/12/11
国交省、大雪シーズンの本番を控え立ち往生防止で注意喚起
大雪シーズンが本格化するのを前に、国土交通省が対策を呼び掛けている。近年、大型車の立ち往生による路上滞留が発生していることから、車両、運送企業、荷主のそれぞれで防止策を示し、関係者全員に取り組みを求めている。
車両対策では、積雪・凍結路を走行する際、スタッドレス表記(国内表記)、もしくはスノーフレークマーク(国際表記)が表記されている冬用タイヤを全車輪に装着するよう要請。運行前には、溝の深さが50%以上残っていることを「プラットホーム」で確認することも必要とした。
チェーンを駆動輪に装着すると、冬用タイヤだけで走る場合よりも、発進・登坂性能が向上することから、忘れずに携行し、降雪時に早めの装着を求めた。トレーラー、空荷状態の車両などは立ち往生しやすいため、注意喚起している。
運送企業には、国交省が12月10日~来年1月10日まで実施する輸送安全総点検期間中、自主点検表などを使いながら対策を行うよう要望。輸送の安全確保に支障が出る恐れがある時は、運行中止の指示、冬用タイヤの溝の深さの確認など必要な措置を講じる必要があるとし、不十分な措置が原因で悪質な立ち往生を起こした場合には、行政処分の対象になることを強調した。
荷主には、異常気象で運送への支障が予想される際、配送拠点の在庫積み増しや、予定配送時間の前倒し、不要不急の配送依頼を行わないといった配慮を求めた。