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23/12/04

国交省、自動点呼申請400件以上受理

 ICT(情報通信技術)を活用した運行管理の取り組みが運輸業界で広がっている。国土交通省によると、人の代わりにロボットなどが点呼を行う自動点呼の申請受理件数は4月以降、400件以上あった。遠隔点呼の申請を受理した件数も500件を超え、運行管理の高度化が進みつつある。
 自動点呼は1月、業務前に限定して導入された制度。機器・システムをはじめ国の定める要件を満たすことが条件で、実施10日前までに地方運輸支局などに申請することが必要になる。
 4~9月にトラック、バス、タクシーの申請を受理した件数は426件。このうち、トラックは389件で全体の91・3%を占めた。
 一方、同期間に遠隔点呼の申請を受理した件数は580件で、トラックは全体の85・5%の495件だった。遠隔点呼は、Gマーク(安全性優良事業所)取得企業など「優良事業者」に従来認めていたIT点呼を、それ以外にも広げる制度。昨年4月から、条件を満たす企業の申請を受け付けている。