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23/12/01

日通、出光興産と使用済み物流資材プラの再資源化で実証

 NXグループの日本通運(本社・東京、堀切智社長)は、出光興産(同・同、木藤俊一社長)と協働で、日通の物流拠点で発生するこん包材などの使用済みプラスチックの再資源化に向けた実証を行う。業務で出た廃プラスチックを原料に生成油を生産し、石油化学製品などの原料として利用できるかを検証する。
 出光興産子会社のケミカルリサイクル・ジャパンが持つ使用済みプラスチックを油化し再利用する技術を使い、日通の物流拠点で発生する発泡スチロールやエアキャップから油を作成。石油化学製品や燃料油の原料として利用できるかを確認し、使用済み物流資材プラ再資源化に向けて検証する。
 将来的には、生成油を原料に、出光興産の石油精製・石油化学装置を利用して「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」の生産を目指す。
 日通は、自社の配送車両や拠点を活用した効率的な使用済みプラの収集・運搬についても検証を実施。輸送時に発生する二酸化炭素(CO2)排出量削減に取り組む。
 両社は、この実証実験を通じてカーボンニュートラル(炭素中立)や循環型社会の実現に向けて取り組みを進める。

実証を通じ、将来的にはこん包材などの再資源化を目指す