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23/11/27

NXとアサヒG、鉄道輸送の集配で協業

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)とアサヒグループジャパン(同・同、浜田賢司社長)は12月1日、鉄道輸送の集荷・配送での協業を開始する。特殊車両で行っていた集荷配送をアサヒグループの車両で行うことで、ドライバー不足を解消し、さらなるモーダルシフトの推進を図る。


 従来鉄道輸送の集配は「緊締(きんてい)車」という特別な資格と技術が必要な車両で、NXグループの日本通運が行ってきた。今後、アサヒグループのアサヒロジが通常車両で集配を行い、安定した輸送力を確保する。
 貨物駅で、日通がトラックとコンテナの積み替え業務を担当。短・中距離に強みを持つアサヒロジがトラック輸送を担う。日通にとっては、安定的な輸送のための戦力が確保でき、アサヒロジはトラックの実車率と積載率の向上につながる。
 両社は、環境負荷低減やドライバー不足への対応を目的に、関東-九州間の共同輸送や、鉄道輸送での災害時のバックアップ輸送体制の構築などに取り組んできた。今回の提携を通じてモーダルシフトをさらに推進することで環境負荷低減と持続可能な物流の実現を図る。