- 物流企業
23/11/27
NXHD、極定温輸送サービス強化に向け提携
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)はこのほど、クライオポートシステムと戦略的パートナーシップを締結した。マイナス150度以下の極定温輸送サービスを世界的に提供し、医薬品輸送のさらなる拡充は図る。
クライオポートシステムが提供する専用容器「ドライジッパー」を使った輸送サービスをNXが提供する。ドライジッパーは、液体窒素を使った容器でマイナス150度以下を10日間保持する。また輸送時のダメージを最小限にする特殊な構造を持ち、シリアル番号入りの結束バンドを使って輸送時の安全性を担保する。使用後は洗浄・消毒作業を行い再利用が可能。
データロガー(記録計)を活用し、即時追跡を可能。位置情報や温度、湿度、傾き、衝撃など輸送に関する情報を容器内に固定したGPS(全地球測位システム)機能付きのデータロガーを通じ5分ごとに取得。1時間ごとにクラウドにアップロードし、可視化する。50カ国・地域で使用可能だ。
クライオポートシステムは、米国の医薬品専門輸送企業クライオポートのグループ会社。クライオポートグループは、米国テネシー州に本社を置き、医薬品や再生医療分野専門のコールドチェーン輸送のリーディングカンパニー。生物試料や細胞、ワクチンなどのサプライチェーンの先進的な技術と高品質なサービスを提供している。
NXグループは、医薬品を成長産業に位置づけ積極的な施策を展開。会薬品関連の各種認証取得を進めている。22年5月から日本国内の医薬品産業向けにマイナス20度~マイナス85度の超低温のロジスティクスサービスを開始。6月からはマイナス20~0度の冷凍、2~8度の冷蔵、15~25度の定温に対応した国際航空輸送サービスを提供している。