- 物流企業
23/11/24
関通、河出書房新社の子会社から出版物流事業を一部取得 新会社設立へ
関通(本社・兵庫県尼崎市、達城久裕社長)は、河出書房新社の出版物流子会社の河出興産から一部事業を取得する。12月1日、事業の受け皿として「関通ネクストロジ」を設立、2024年1月末から事業を開始する。関通の物流・IT(情報技術)の知見を出版物流の分野に取り入れ、事業の付加価値を高める。関通グループのEC(電子商取引)・通販物流支援サービスをさらに拡大し、新たな物流ノウハウを蓄積する。
河出興産は1966年に設立。資本金1200万円。埼玉県所沢市に本社を置き、主に出版社に対して出版物の入庫・在庫管理・返本管理・改装・出庫などの物流サービスを提供してきた。出版社の代行倉庫業としては、トップクラスの取扱量。長年にわたる実績が顧客から評価される一方、関通は「IT活用などの事業変革や業務改善に対しては取り組む余地が多い」と見込む。
河出興産の事業のうち、出版物の物流サービス事業、Eコマース事業者向けの物流サービス事業および付帯事業を譲り受ける。譲受部門の直近(2023年6月期)の売上高は13億4600万円、経常損失は1億3000万円。
取得価額は非公開だが、取引には関通からの貸付金5000万円を含む。また、関通は今回、河出興産が所有する約1万4850平方メートルの土地も取得した。
関通ネクストロジは資本金1000万円で、関通の完全子会社として兵庫県尼崎市に本社を置く。代表取締役には、関通の朝倉寛士専務が就任する。
関通グループは中期経営計画の売上高目標として、25年2月期に関通ネクストロジ15億100万円およびグループ連結152億1900万円、26年2月期に関通ネクストロジ15億1600万円およびグループ連結176億700万円を目指す。