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23/11/24

セイノーHD、物流DXソリューション開発拠点を拡大

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)傘下でIT部門を担うセイノー情報サービスは11月20日、物流DXソリューション「BRAIS(ブライス)」の開発拠点「長崎ラボ」を長崎市のJR長崎駅ビル・オフィス501に移転し事業を開始した。規模を従来の5倍に拡大し実験用スペースを確保した。

新しい「長崎ラボ」ではソリューションの展示も行う

 ブライスは、ビッグデータ(Big Data)、ロボット(Robot)、AI、IoT(モノのインターネット化)、Sharing(共有)の頭文字をとった名称で、企業の物流DX(デジタルトランスフォーメーション)や課題解決を支援する専門部署。
 ドライバーやトラックなど限りある経営資源を最適化し、生産性を向上させることが課題可決に不可欠であると考え、車両のマッチングによる積載率の向上、ダイナミックプライシングによる荷量の平準化、ロボットやAIによる業務の省人化に取り組んでいる。
 セイノー情報サービスでは、2020年に長崎県・長崎市と立地協定を締結し、ブライスを活用したソリューションの開発体制強化を目的として長崎ラボを開設した。大垣本社の開発チームと連携し、物流現場でのロボット管理や、AI異常検出、作業量を予測するアルゴリズムの研究開発などを行ってきた。
 今後は、長崎県内の教育機関や、企業、自治体との連携を通じたソリューション開発で日本の物流課題解決に向けた活動をさらに強化していく。