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23/11/21
デンソーなど7社、7月に幹線中継輸送を実証
デンソー(本社・愛知県刈谷市、林新之助社長)は7月10日~14日、荷主など6社と合同で、スワップボディーコンテナを用いた関東―関西間の幹線中継輸送の実証実験を実施した。検証の結果、運行時間は最大約30%削減、ドライバー数は12人から7人に削減され、ドライバーの長時間労働や人手不足解消に有効なことを確認した。
実証実験では、浜松市と埼玉県坂戸市を中継地点として、1日に関西発3便、関東発3便を運行した。実験全体のコーディネーターをデンソーが担当。大和ハウス工業が埼玉県坂戸市のマルチテナント型物流施設を中継地点として提供した。荷主として、アスクル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクスが参加。安田運輸は荷主と混載作業の役割を担当した。運送は協力企業6社が行った。
スケジュール通り運行できるか、中継地点に複数台のコンテナが置かれた場合でも、ドライバーによるコンテナ脱着作業がスムーズに行われるかを検証した。コンテナには複数荷主の貨物を混載。コンテナ管理システムにはスマートフォンとQRコード(二次元コード)を活用し、脱着作業をスムーズに行うことができた。
検証の結果、運行にかかる所要時間は、削減幅が最大だった大阪府吹田市―横浜市間では17時間から12時間17分に約30%削減。二酸化炭素排出量は855トンから461トンに46%削減された。
今後は、運用の手順やルールを標準化させ、さらに検証を進め、スワップボディーコンテナによる幹線中継輸送サービスの導入を目指す。