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23/11/17
三菱HCキャピタルら、物流倉庫内で協働ロボの実証実験開始
三菱HCキャピタルと、ビックカメラと山善は、2023年11月~24年3月まで、ビックカメラ船橋センターで人とロボットの協働によるピースピッキングの自動化に向けた実証実験を行う。3者が協力し、物流分野におけるロボットを使いやすい環境の整備や持続可能な社会の実現に貢献する。
物流施設のピースピッキング工程で、協働ロボットの活用が期待される複数の事例を想定。さまざまな商品や作業に対する柔軟性・安全性の確保、投資効果を高める環境整備項目の整理を行う。
その後実際にEC(電子商取引)事業を行うビックカメラの物流倉庫でロボットの実証テストを実施。人とロボットの効果的な役割分担などの環境整備項目を検証する。将来的には、倉庫内の各工程や作業に協働ロボットが柔軟に対応する新たな自動化サービスの構築を図る。
三菱HCキャピタルは、プロジェクト管理、成果のとりまとめ、使用する機器のレンタルを行う。ビックカメラは、検証時のデータ提供と現場環境の構築で協力する。山善は、ロボットの調達、現場調整、システム管理、ロボットの安全教育を行う。
現在、物流分野で労働力不足が深刻化する一方で、EC事業の需要が拡大している。ピースピッキングは作業人数が最も必要な工程のため、物流ロボットによる自動化が期待されているが導入環境の整備が課題となっている。
この取り組みは、経産省による委託事業「令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出にかかる基盤構築事業」に採択されており、効果的な活用事例の創出に向け実証を行う。