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23/11/15

佐川急便、難病患者向けの医薬品配送を開始

 佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)は11月1日、CSLベーリングがスタートした医薬品配送サービス「CSLホームデリバリー」で在宅治療を行っている難病患者向けの医薬品配送業務を受託した。適切な配送を実現し、患者の負担軽減に寄与する。
 CSLホームデリバリーは、患者が定期健診の時に処方される大量の医薬品・医療材料について個人宅に配送し、患者の薬剤運搬の負担軽減を図るサービス。佐川急便は、医薬品「ハイゼントラ」を専用の車両で配送する業務を請け負う。
 CSLベーリングが開発した保冷の専用輸送ボックスを使用。ハイゼントラの輸送に必要な2~25度の温度管理を厳密に行いつつ、配送開始から配達完了まで患者や調剤薬局への報告体制を整える追跡管理も実現する。

今回の輸送で使われる専用ボックス

 新型コロナウイルス感染症をきっかけに、オンライン診療拡大や遠隔服薬指導が解禁など医薬品を取り巻く環境は変化している。処方薬でも医薬品の配送が拡大するなど、受け取り方の多様化が進むなど変化が進んでいる。ただ難病治療の患者では、処方される薬剤が大量であることや、温度管理が必要なことなど負担が大きい場合もあった。佐川急便は、医薬品配送を手掛けることで、患者の治療をサポートする。