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23/11/10

ダイセーHDのメジャーサービスジャパン、ホテル事業が4周年

 

現在の稼働率は稼働率60~80%後半で推移し、利用者はほぼ100%訪日観光客という「ホテルアークセンス」(東京都墨田区)

 ダイセーホールディングスグループで日配品配送を手掛けるメジャーサービスジャパン(=MSJ、本社・東京、井上俊彦社長)は10月、ホテル事業が4周年を迎えた。高齢ドライバーの引退後の雇用を創出し、近年のインバウンド需要の高まりに応えている。
 ホテル事業は、高齢になったトラックドライバーが体力的にも負担なく働ける環境を提供する目的。MSJの第2の事業として2019年10月、「ホテルアークセンス」を東京都の両国エリアに開業した。全9室のプチホテル。現在は常駐社員3人で運営しており、売上はMSJの総売上の5%を占める。
 同社では業態上、ドライバーのセカンドキャリアに適した倉庫内作業が少ないという課題があった。ホテル事業では、スマートロックとオンライン入金を使ったセルフチェックインを導入。フロント業務を効率化し、ホテル業界の未経験者でも運営できる仕組みを整えた。また、今後は同規模のホテルを全国数カ所で展開する計画。
 MSJはこれまでも、独自の自動配車・運行管理システムの開発などで物流の効率化に取り組んできた。引き続き、多角的なアプローチで物流業界の課題解決を図る。