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23/11/09

福通×浪速運送、ファッション物流の共同輸配送で業務提携

 福山通運(本社・広島県福山市、小丸成洋社長)と浪速運送(同・大阪市、東宏剛社長)は11月8日、ファッション物流で安定的な物流サービスを提供しつづけるための業務提携を結んだ。幹線輸送や配送の共同化や施設の共同利用を行い、ドライバーの労働環境改善や環境負荷低減を図る。
 浪速運送は、洋服をハンガーに掛けたまま輸送する「ハンガー輸送」の専用車両を1968年に生み出し、量販店や百貨店などへの衣料品配送を強味とする。福通の小売・量販店向け配送業務と共同化することで、シナジー(相乗)効果を追及する。
 今後、幹線輸送の共同運行や全国の集配業務を共同化し積載率の向上や環境負荷低減を進める。また施設の共同利用や乗り換え運行を通じて、幹線輸送の日帰り化を実現することでドライバーの労働負荷軽減を図る。またハンガー車両の共同利用や人事交流による人材育成も進める。
 例えば運行の共同化では、浪速運送は関東向け4・関西向け6で関西から東京へは2台分のトラックを空き回送していた。福通は関東向け6・関西向け4で大阪の荷物を運ぶために、愛知県の豊橋まで関東の荷物を取りに2台のトラックが空車運行する必要があった。共同化することで、それぞれ空車が無くなるメリットがある。