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23/11/02
日通、福岡発沖縄向け医薬品の海上輸送サービスを拡充
NXグループの日本通運(本社・東京、堀切智社長)は福岡発沖縄向けの医薬品の海上輸送サービスを拡充した。冷凍機を搭載したリーファー(定温)コンテナの輸送便数と積載量を拡大。輸送中の温度管理機能を強化し、顧客の医薬品輸送ニーズに応える。
輸送便数は、従来の週2便から週3便に拡大。また、コンテナ内の積載方法を見直し、1輸送当たりの積載量も、従来の約2倍に増強した。
温度管理は2~8度および1~30度に対応する。医薬品の発送元から配達先まで、輸送中の全工程の温度情報を計測・記録。トラックによる陸上輸送時の温度情報と切れ目無くつながるデータが生成できる。さらに、倉庫管理システムや輸送管理システムと連携し、商品の出荷状況や輸送ステータス、輸送時の温度状況などの情報を可視化する。
同サービスではこれまで、天候の影響による欠航や遅延が発生した場合、輸送途中の長時間の温度管理が課題となっていた。今回のサービス拡充に先立ち、日通は6カ月にわたって温度管理の実証実験を実施。港湾作業時の温度逸脱リスクについて検証し、気温35度以上の猛暑日でも管理温度内での輸送が可能であることを確認した。
NXグループは2023年度を最終年度とする5カ年の経営計画で、医薬品産業を重点産業と位置付け、国内外で安心・安全な医薬品サプライチェーンの実現に取り組んでいる。