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23/10/26
DNP×トーハン、新たな書籍の供給体制へ流通拠点内に製造ライン
大日本印刷(=DNP、本社・東京、北島義斉社長)とトーハン(本社・東京、近藤敏貴社長)は埼玉県桶川市のトーハン桶川センターに、書籍製造ラインを導入する。2025年度中の運用開始を目指す。取次の流通拠点内での書籍製造は、国内初という。デジタル印刷を取り入れて製造と流通の連動を強化し、読者の需要に応じた新たな書籍の供給体制をつくる。
プリント・オン・デマンド(POD)技術を用いた「桶川書籍デジタル製造ライン」として新設する。出版社と連携して書籍製造用のコンテンツデータを預かり、少部数の印刷・製本にも対応。全国の書店に向けた配送拠点で書籍を製造することで、注文から短時間での出荷・販売を実現する。
新製造ラインには、同県久喜市のDNP久喜工場のデジタル製造機械の一部を移設。また、24年夏をめどに、桶川センターの在庫管理システムを全面リニューアルする。同センター全体を書籍デジタル製造ライン・桶川書籍流通センター・読者注文品専用流通システムと連動させ、調達リードタイムの最小化に取り組む。