• 物流企業

23/10/20

SBS東芝ロジ、倉庫業務の効率化へダットジャパンとアプリ共同開発

 SBS東芝ロジスティクス(本社・東京、金沢寧社長)は倉庫業務のペーパーレス化に向けた業務効率化アプリケーションを、ソフトウェア開発のダットジャパンと共同開発した。倉庫の入出庫作業で発生していた紙帳票をデータで一元管理し、サプライチェーンの高度化やロジスティクスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指す。
 35年以上にわたる建設系ソフトウェア開発の知見を持つダットジャパンの業務支援アプリ「ゲンバスター」をベースとしたアプリ。現場情報のデータ化でクラウドによる一元管理が可能となり、データの整理や検索も容易だ。ワークフローの実装で起案から確認、承認までの一連の現場作業の時間を短縮し、業務プロセスの効率化や品質向上につなげる。また、ペーパーレス化で環境負荷を低減し、持続可能な経営にも貢献する。
 両社はさらに、ゲンバスターのOCR(光学文字認識)機能を活用し、ピッキング作業の効率化推進に向けて実証実験を進めている。指示書の読み込みから指示内容をラベルへ出力するまでの作業フローを機械化し、効率的で正確なピッキング作業の実現を目指す。実証実験でアプリを改良し、海外拠点への導入・運用も進める。
 倉庫現場ではこれまで、大量の紙帳票の記入・確認などの作業負荷が課題となっていた。属人的な紙ベースの作業は、煩雑でヒューマンエラーのリスクも高い。また、問題共有や承認プロセスにも時間がかかっていた。