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23/10/16
丸紅ロジなど3社、海上コンテナの共同ラウンドユース開始
丸紅ロジスティクス(本社・東京、五島洋一郎社長)、ブリヂストンサイクル(同・埼玉県上尾市、磯部正博社長)、ファイントゥデイ(同・東京、小森哲郎社長兼CEO)の3社は10月から、海上輸出入コンテナの共同ラウンドユース(往復利用)の本格運用を開始した。環境負荷低減とドライバーの残業上限規制に伴う2024年問題に向けた取り組み。
丸紅ロジが構築した枠組みに沿って実施する。ブリヂストンサイクルが中国から自転車の製品・部品を輸入する際に使用したコンテナを、ファイントゥデイの拠点へ直接輸送し中国向け製品の輸出に使用する。空コンテナの一時保管には丸紅ロジが2社用に設置した内陸デポを活用する。各社拠点と東京港間の空コンテナの返却輸送・送り込み輸送の工程を削減し、より効率的な物流を実現する。
取り組みにより、ブリヂストンサイクル、ファイントゥデイの2社の二酸化炭素排出量は、取り組みを実施しなかった場合に比べ最大で24パーセント(年間160トン)の削減、ドライバーの拘束時間は最大30パーセント(同6600時間)の削減を見込む。
今後は、運営課題を解決しながらコンテナマッチング率60~80パーセント実現を目指す。
一般的に、異業種間でのコンテ共同利用は、扱う物量や立地などの制約によりマッチング率の向上が難しいとされる。丸紅ロジの商社系物流会社としてのネットワークと物流共同化の実績を活かし、3社連携による安定的な運用を可能にした。