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23/10/12

東大などの産学研究G、柏の葉スマートシティで走行中給電の実証実験

 東京大学や千葉大学、ブリヂストン、デンソー、三井不動産などが参加する産学連携グループは、千葉県柏市の公道でEV(電気自動車)への走行中給電の実証実験を行う。走行中に充電を行う体制を整え、EVの利便性を高め脱炭素社会の実現に貢献する。
 柏市にある柏の葉キャンパス駅西口近くの市道で、EVへの走行中給電技術の実証と社会的受容性を確認する。
 公道の一部を送電コイル一体型の路面構造にして、車両に搭載された受電コイルから給電を行う。送電コイルは東京大学の研究グループによる設計で、EVでもプラグインハイブリッド車にも使用できる走行中給電システムを実現。10秒の充電で、一般的なEVが1キロメートル走行できる。

送電コイル一体型路面で公道で給電ができる

 また、送電コイル上に車両がない時の無駄なエネルギー消費を防ぐために開発した待機電力を極力小さくしながら車両検知を短時間で行う新しい車両感知システムの有用性も検討。コイルと路面が一体化した「プレキャストコイル」の耐久性も検証する。
 実験は、産官学が連携して取り組む「柏ITS(高度道路交通システム)推進協議会」の「電気自動車への走行中給電技術開発の取組み」の一環。低炭素道路交通システムを実現し地球温暖化の進行抑制を目指す。