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23/10/11

道路貨物運送業の倒産、4~9月は165件で3年連続増

 東京商工リサーチによると道路貨物運送業の倒産は4~9月、前年同期比37・50%増の165件だった。倒産件数の増加は3年連続。負債総額は同8・38%減の223億2800万円。10億円以上の大型倒産がゼロ件だったことが負債総額を押し下げた。
 主な倒産要因は、「物価高関連倒産」が同73・6%増の66件と大幅に増加。「人手不足関連倒産」は、同2・3倍の21件。内訳は求人難が11件、人件費高騰が7件、後継者難が3件だった。
 倒産の原因別にみると、「受注不振」が同56・9%の124件と7割超を占める。続いて「既往のシワ寄せ」が同5・5%増の19件、「他社倒産の余波」が同14・2%減の6件だった。
 倒産件数の165件は、過去10年間では、2014年と並んで最多。東京商工リサーチは、「ゼロゼロ融資の返済に加え、燃料費の高止まりや人手確保のための人件費上昇ですでに経営が疲弊した企業が多い。今後も倒産は増えていく可能性が高い」とする。