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23/10/10

ヤマトHD、不動産内覧のVR技術に出資

 ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)は、VR(仮想現実)不動産内覧システムの開発を手掛けるスタイルポート(同・同、間所暁彦CEO)に出資した。VR内覧で顧客体験の向上を見込むほか、VR技術を空間のDX(デジタルトランスフォーメーション)と位置付け、物流を含む幅広い分野での活用が可能な将来性を評価した。
 スタイルポートが提供する「ROOV(ルーブ)」 は、VR技術による仮想空間で不動産物件の内覧が可能。住宅の購入検討で必要な資料や情報をクラウド上に集約する機能を備えている。購入検討者は現地に足を運ばなくても物件の空間をイメージできる。また、家具を仮想空間上に配置して、より実物に近い部屋を再現できる。購入検討者向けのVR内覧システムと、不動産企業向けの販売支援システムが一体化したサービスツールで、これまでに大手不動産デベロッパー約100社に採用されている。
 ヤマトHDは今回、ベンチャー企業を支援するグループのファンド(基金)「クロネコイノベーションファンド」を通じて出資した。また、不動産分野のDXの知見を深め、新たな価値提供の実現を目指す。

スタイルポートが提供する「ROOV」。VR技術による仮想空間で不動産物件の内覧ができる