- 物流企業
23/10/05
ヤマト運輸、京都・八幡営業所の全車両をEV化
ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は京都府八幡市の八幡営業所の集配車両32台を全てEV(電気自動車)に切り替えた。再生可能エネルギー由来の電力で賄うエネルギーマネジメント(管理)のモデル店と位置付け、太陽光発電設備や蓄電池を活用してEVを充電する。全車EVで稼働する営業所は、ヤマトグループとして初。
太陽光発電設備を設置し、再エネ電力を発電する。関西電力グループの電力平準化システムを導入し、電力ピーク(最大電力)の偏りを緩和。また、日中に太陽光発電設備で発電した電力を蓄電池にため、建屋電力やEV充電などに回す。太陽光発電で賄い切れない電力分は、関西電力の「CO2フリー電力」を購入する。
EV導入ではこれまで、電力使用量の増加や夜間の一斉充電による電力ピークの偏りなどの課題があった。八幡営業所では、蓄電池や電力平準化システムなどを活用し、持続可能な物流の実現に貢献する。
ヤマトグループは2030年までにEV2万台の導入を目指している。また、太陽光発電設備810基の導入、ドライアイス使用量ゼロの運用構築、再エネ電力の使用率を全体の70%まで向上するなどの施策に取り組んでいる。温室効果ガス自社排出量の削減目標は、30年に20年度比48%減、50年に実質ゼロを掲げる。