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23/10/03

椿本チエイン、3次元マテハンシステムを発売

 椿本チエイン(本社・大阪市、木村隆利社長)は10月1日、3次元マテハンシステム「T-AstroX (アストロクス) 」を発売した。「Goods to Person」と呼ばれる、商品が台車で作業者の手元まで運ばれる方式を採用したシステムで、物流センターや製造工場の保管・搬送・ピッキング作業の効率化に貢献する。

3次元マテハンシステム「T-AstroX」

 台車が床と棚の間で前後、左右、上下自在に自律走行し、最小システムで1時間当たり最大1200台が作業者の手元へ商品を搬送。台車の走行速度は分速100メートル、昇降速度は分速15メートル。最大可搬重量は30キログラム。

コンテナ(最大サイズ)と移載トレイ

 

 商品が入ったケースを移載トレイに載せてハンドリングするため、入荷・保管の際に専用ケースへの移し替えは不要。折り畳み式コンテナや段ボールなどのさまざまな形態・サイズに対応する。また、棚の手前と奥へのダブルリーチ方式で、高密度保管も可能。
 システムは天井空間を有効活用して搬送台車と保管エリア、走行エリア、ピッキングエリアを機能的に組み合わせ、顧客の事業拡大や物量変化に応じて増設・拡張できる。
 椿本チエインは2024年度に4システム、27年度に6システムの販売を計画している。価格は都度見積もり。