• 物流企業

23/09/28

安田倉庫、厚木営業所にピッキングアシストロボ導入で生産性向上

 安田倉庫(本社・東京、藤井信行社長)はこのほど、神奈川県厚木市の厚木営業所に、ラピュタロボティクス製の自律走行する協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA‐AMR」を導入した。人手不足、高齢化などの物流課題解決に向けた取り組み。導入により作業時間を平均30パーセント削減するなど生産性の向上につなげている。

「ラピュタPA‐RMA」と作業員が協働してピッキングを行っている

 厚木営業所では、これまで約1500平方メートルのスペースで、注文ごとに商品をそろえるシングルピッキングを行っていたが、ロボットの導入に伴い複数の注文分をまとめて集め同時に仕分けを行うマルチオーダーピッキングへ変更。これにより作業者の歩行時間削減につながった。また、従来は作業員がカートを押してピッキングを行っていたが、変更後は荷物の運搬をロボットが行うため省力化も実現。歩行時間を従来比平均40パーセント削減し、作業時間も同平均30パーセント削減した。
 ロボットから得られるデータを活用し、作業員の生産性も可視化。個別フォローを行うことで全体のピッキング効率の底上げにも成功した。他にも、渋滞ロケーションの分析や、取得データに基づいた一部レイアウトの変更を行うなど、継続的な改善も行っている。
 安田倉庫では、2021年にDX(デジタルトランスフォーメーション)事業推進室を新設し、物流課題解決のため自動化ソリューションを活用した省人化・省力化に取り組んでいる。22年11月にラピュタロボの体験導入プランの利用を開始し、生産性の向上が確認できたため、今回の本導入に至った。