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23/09/28

レナトスロボ、米カリフォルニア大のスタートアップ支援プログラムに採択

 東京大学発・物流ロボティクスベンチャーのRENATUS(レナトス)ロボティクス(本社・東京、大沢琢真社長)はこのほど、米カリフォルニア大学バークレー校発の世界的なスタートアップ支援プログラム「バークレー・スカイデック」に採択された。約12週間の育成プログラムを通じて、ユニコーン企業(創業10年以内で10億ドル以上の評価額が付けられる非上場企業)への発展、さらには米ナスダック上場に向け、米国での事業展開・資金調達を加速させる。
 同プログラムは、日本貿易振興機構(ジェトロ)が内閣府や経済産業省と共に展開する、国内スタートアップ企業向け海外展開支援「グローバル・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(GSAP)」の一環で「ディープテック」と呼ばれるコース。社会課題の解決に資する潜在力のある科学技術を持つ企業が選ばれ、バークレー校でプログラムを受講できる。
 レナトスロボが開発した自動倉庫システム「RENATUS」は、縦横自在に移動する高速シャトルと独自のアルゴリズム(計算式)を組み合わせた製品で、世界最高クラスの速度で荷物の搬送が可能。大規模化しても渋滞しない独自構造の棚と、3000台規模の最適制御が可能な最先端アルゴリズムで構成されている。
 商品を運搬するコンベヤーを一掃し、棚の搬送からピッキング、こん包まで作業員1人がワンストップで行えることが特長。従来大きな負担となっていたコンベヤー費用の削減を実現するシステムだ。将来的には、完全無人の自動倉庫を目指す。
 レナトスロボは、今回の支援プログラム採択を通じ、RENATUSをグローバル市場へ展開していく方針だ。

「RENATUS」の強みである「ワンストップ梱(こん)包」の概要