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23/09/26

センコーGHD、浜松市に中継輸送の専用施設24年8月開設

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は2024年8月、浜松市にグループ初のトラック中継輸送専用の大型施設を開設する。また、25年2月には、隣接地に3温度帯の大型倉庫も新設。長距離ドライバーの働き方改革で、物流の2024年問題に対応する。
 中継専用施設の所在地は浜松市北区都田町。新東名高速道路「浜松SA(サービスエリア)スマートインターチェンジ」から約1キロメートルの立地。東名高速道路東京インターチェンジ(IC)から約230キロメートル、名神高速道路吹田ICから約250キロメートルと東阪間のほぼ中間地点で、関東・関西いずれからも日帰りが可能。
 敷地面積は1万5000平方メートル。トラック約50台が駐車可能。荷役や簡易保管設備も併設し、貨物の積み替えによる中継輸送にも対応する。24年8月に駐車場のみ先行オープン後、シャワー、更衣室、休憩スペース、仮眠室、売店、トイレも設置する。
 また、隣接地に建てる新倉庫の敷地面積は1万6700平方メートル。鉄骨造6階建てで、延べ床面積は2万6700平方メートル。貨物用エレベーター、垂直搬送機を備える。東阪間に新たな在庫拠点を設けたい荷主の需要を開拓し、静岡県西部エリアでの倉庫事業拡大を図る。
 運送業界では、ドライバーの日帰り運行を可能にするトラックの中継輸送のニーズが高まっている。センコーグループは静岡県内の自社倉庫拠点を利用した中継輸送を積極的に導入している。9月22日、関係者が出席して起工式を行った。

センコーGHDが24年8月に開設する中継輸送の専用施設(完成予想図)。トラック50台分の駐車場を備える