• その他

23/09/22

ANA、成田空港で同社最大の貨物上屋を稼働へ 24年10月

ANA最大の貨物上屋を整備する、成田国際空港の「第8貨物ビル」(完成イメージ)

 

 全日本空輸(=ANA、本社・東京、井上慎一社長)は2024年10月、成田空港(千葉県成田市)の貨物ターミナル地区内で、同社最大となる貨物上屋の運用を開始する。成田国際空港が新設する「第8貨物ビル」を1棟賃借。空港内6カ所に分散している貨物上屋を第8貨物ビルと、隣接する既存の第7貨物ビルに集約する。搬送・蔵置作業の効率化や十分なスペース確保を図ることで、貨物取り扱いのさらなる品質向上を目指す。

 第8貨物ビルは鉄骨造2階建てで、延べ床面積は約6万1000平方メートル。このうち上屋面積は約3万8000平方メートルとなる。
 輸出入貨物や三国間貨物、国内貨物を幅広く取り扱う。拠点集約により、顧客との貨物の受け渡しが1カ所で完結可能となる。三国間貨物の発着作業の接続時間の短縮にもつながるため、アジア―北米間を結ぶ三国間貿易の利便性向上が図れる。
 AGV(自動搬送車)を導入して貨物の搬送・蔵置作業を自動化。デジタル技術を活用した作業の効率化で省人化を進める。また、国際規格に準拠した温度管理施設を拡充し、医薬品や生鮮品などの物流需要に応える。
 第8貨物ビル付近には県道44号と接続する貨物ゲートを新設し、貨物ターミナル地区と外部道路のアクセス向上を図る。