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23/09/21

JR貨物、来年4月に「名古屋港線」廃止へ 113年の歴史に幕

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)は来年4月1日、「名古屋港線」の通称を持つ、東海道線の山王信号場(名古屋市)―名古屋港駅(同)間を廃止する。国から第1種鉄道事業の許可を受け、線路を自社保有し貨物列車の運転を行ってきた区間で、113年の歴史に幕を下ろす。
 名古屋港線は1911年、名古屋駅―名古屋港駅間の貨物輸送を行うために開業。距離は6・2キロメートル。JR貨物が発足した87年4月からは、同社が保有する貨物専用線として、機器工業品を主とした車扱い貨物の輸送を行ってきた。このほど、名古屋港駅での取り扱いがなくなる見通しとなったため廃止を決定。9月19日、国土交通省に名古屋港線の廃止を届け出た。
 名古屋港線での輸送量は直近10年で、2014年度の7000トンをピークに右肩下がりが続き、22年度には3000トンまで減少していた。

来年4月1日付で、113年の歴史に幕を下ろす「名古屋港線」の区間