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23/09/14

ヤマト運輸、9月から新型「eキャンター」約900台を全国で順次導入

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は9月から順次、三菱ふそうトラック・バスの電気小型トラック「eキャンター」新型モデル約900台を導入する。2トンの電気トラックの導入は同社では初。

ヤマト運輸が9月から全国で導入する「eキャンター」新型モデル

 温室効果ガス(GHG)を排出せず、振動や騒音が少ない車両。常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する。コンパクトで小回りが利き、都市部や住宅街での集配業務での安全性や作業効率に優れる。また、充電口は車両後方にあり、充電や、荷室からの荷物の出し入れがしやすい仕様とした。
 航続距離は1充電当たり116キロメートル。充電時間は急速充電で4~50分、普通充電で約8時間。
 ヤマトは今回のeキャンター導入に当たり、三菱ふそうとダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジアが提供する「FUSOグリーンリース」を利用する。電動車の活用によるeモビリティへのスムーズな移行に向け、EVの導入・運用に必要な事項を網羅したパッケージ型サービスの後押しを受ける。
 ヤマトグループは2030年までに2万台のEV導入目標を掲げている。GHGの自社排出量削減目標は、30年に20年度比48%減、50年に実質ゼロを目指す。EVの運用最適化を図るほか、再生可能エネルギー由来電力の活用、エネルギー管理システムの開発などに取り組み、時速可能な経営を進める。