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23/09/13

国交省港湾局・予算概算要求、運転手の効率化対策強化 シャーシ位置確認など

 国土交通省港湾局は、2024年度予算要求をまとめた。来春の残業上限規制適用を見据え、トラックドライバーがコンテナターミナル内でシャーシ、コンテナを効率良く見つけるための対策に予算を充てる。
 コンテナターミナル内では、シャーシやコンテナの現在地管理が徹底されていないため、引き取りに来たドライバーが探さなければならず、最長で1時間ほどかかることが課題だった。
 新規事業として要求した3億円の一部を充て、シャーシやコンテナの位置を管理するシステムを構築し検証する。同様の取り組みは過去にも行われ、北海道の苫小牧港で車両のナンバープレートにタグを装着して管理する実証を行ったが、雪が付着したことで情報の読み取りができず、運用が進まなかった。
 国交省は検討会でのヒアリング結果を基に、ターミナルに埋め込んだRFIDセンサーやカメラの画像認証、シャーシやコンテナに設置したGPSを組み合わせたシステムを構築した上で、効果を検証する。
 また車両の待機削減では、2920億円の一部を充て、作業員によるゲートでの作業の効率化にも取り組む計画だ。企業がターミナル内の行き先指示やコンテナ確認をデジタルで行える仕組みを導入時、一部費用を補助する。人がアナログで行う場合、1台3~5分かかっており、車両が集中する時間帯には1~2時間の待機が発生していた。