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23/09/12

トナミ運輸、東京都の脱炭素化事業に参画 リニューアブル燃料活用

 トナミ運輸(本社・富山県高岡市、髙田和夫社長)は、伊藤忠エネクスや全日本空輸などと共に、東京都の脱炭素化推進事業に参画する。環境負荷の少ないバイオ燃料の利用拡大を目指し、陸上輸送車両や空港施設での作業車両に、伊藤忠エネクスが供給するリニューアブル燃料を活用する。
 伊藤忠エネクスはフィンランドのエネルギー企業ネステ社と商標ライセンス契約を結んでおり、国内でリニューアブル燃料の給油所の整備を進めている。今回の事業では、東京都品川区の大井ふ頭のガソリンスタンドで、配送トラックにリニューアブル燃料を販売する。また、大田区の羽田空港内の作業車両にもリニューアブル燃料を活用する。
 同事業はバイオ燃料関連産業の活性化を図る目的で、東京都が実施。バイオ燃料開発事業者などに経費の一部を助成し、東京都の脱炭素化を推進する。
 トナミ運輸は伊藤忠エネクスや全日本空輸の他、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス・ジャパン、三愛オブリ、サントリーホールディングス、日本コンテナ輸送と共同で同事業に応募し、採択された。
 ネステ社のリニューアブル燃料は、廃食油や廃動植物油などが原料。温室効果ガス(GHG)排出量は、石油由来の軽油と比べて約90%の削減を見込む。また、既存の車両や流通インフラで運用できる。