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23/09/08

大成ユーレック、プレキャストコンクリート部材輸送で鉄道利用

 住宅建材の大成ユーレック(本社・東京、青木卓社長)はこのほど、事前に成形されたプレキャストコンクリート部材の鉄道コンテナ輸送を開始した。二酸化炭素(CO2)排出量削減や、ドライバーの残業上限規制が始まる「2024年問題」に対応すべく鉄道輸送の利用に踏み切った。

工場で部材を鉄道コンテナへ積み込む

 業界初の取り組みであることから、埼玉県の川越と栃木県の宇都宮間で試験運送を実施し、安全性と品質が確保できることを確認。その後、23年6~8月にかけて、建築部材を製造する埼玉県の川越工場から広島県と愛知県の建設現場への部材運搬の一部で鉄道コンテナによる輸送を行った結果、CO2排出量を従来比70%削減。輸送コストの削減や工事の進ちょくに合わせて柔軟な対応ができるといった効果も確認したという。

コンテナを載せて工場を出発する

 これまで、プレキャストコンクリート部材を工場から各地の建設現場まで運ぶ際はトレーラーで行っていた。今後も西日本エリアの建築現場への輸送を中心にモーダルシフトを進め、24年問題への対応と環境負荷の低減を図る。