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23/09/08

NEC×ENEOS×日通、EVトラックの経路充電普及へ実証実験

 NEC(本社・東京、森田隆之社長兼CEO)、ENEOS(同・同、斉藤猛社長)、日本通運(同・同、堀切智社長)の3社は、9月5日から1か月、福岡県でEV(電気自動車)トラックの普及拡大に向け、目的地に着くまでに充電する経路充電の実証実験を行う。経路充電の有効性の確認・運用方法の確立が目的。

実験に使用する日通のEVトラック

 日通の福岡支店で導入しているEVトラック1台を使用し、福岡県太宰府市の「ENEOS Dr.Driveセルフ水城店」の急速充電器で実証実験を行う。EVトラックの長距離輸送に向けた経路充電の有効性や、EVの運用を支援するアプリの必要性と有効性について検証する。アプリでは、出発地から配送先へのルート検索や電気消費量予測、予測結果を踏まえた充電ステーションの検索、ドライバーに対するバッテリー切れリスクの通知などを行う。サービスステーションの充電サービス設計要件も検討する。

実験に使用するNECのEV運用支援アプリ

 実験結果を踏まえ、NECは、実運行データを活用し開発したEV運用支援アプリの価値向上を目指し、ENEOSは実験を皮切りに、EVトラック利用者の充電ニーズに応じた経路充電ネットワークの拡充を図る。日通はEVトラックの運行データを活用し、環境配慮車両の導入を積極的に進め、サプライチェーン全体を通して環境負荷の少ない物流を提案していく。
 輸送時の二酸化炭素排出量削減に大きく貢献するEVトラックは、長距離走行に必要な経路充電可能な充電ステーションの場所が限られており、EV普及の課題になっている。

Dr.Driveセルフ水城店